風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第181回  三江線・乙原駅

路線の思い出  第181回  三江線・乙原駅  〔島根県〕


山里の雰囲気満点の乙原駅

《路線データ》
       営業区間と営業キロ       輸送密度 / 営業係数(’16)    
      江津~三次 108.1km        46  /   1109
         廃止年月日             転換処置
          ’18/4/1      備北交通・大和観光・邑南町営・石見交通
                        など区間によって分担
運行本数(’17)
             江津~三次   下り2本・上り1本
             江津~石見川本 上り1本
             江津~浜原   3往復
             石見川本~三次 上り1本
             浜原~三次   2往復
             口羽~三次   1往復
      ※ 廃止日までの残り2週間は昼間便の浜原~口羽の通し運行を実施した
             江津~三次   下り4本・上り3本
             江津~石見川本 上り1本
             石見川本~三次 上り1本 
             江津~浜原   1往復
             浜原~三次   1往復

乙原駅(おんばらえき)は、島根県邑智郡美郷町乙原にあるJR西日本・三江線の駅。
浜原方面に向かって左側に単式1面1線のホームを持つ駅で、ホームは斜面上のやや高いところにある。 ホーム上に待合室があるのみの駅舎のない無人駅で、階段を昇って直接ホームに入る形となっている。

2012年度の1日平均乗車人員は3人との事。 2018年4月1日の三江線の路線廃止に伴い、当駅も廃止予定となっている。



この秋に『滝と鉄道の旅』シリーズの作成・取材!?を兼ねて、三江線を『乗り鉄&撮り鉄』する旅を企画したのであるが、その際に三江線を通しで乗車した時に、撮影地として”絆された”のが、この乙原駅である。


『滝』と『鉄道』という
全く共通項のないモノをつなげる
『滝と鉄道の旅』にハマってます

それは全線通しの便が4往復しかない三江線では、路線を往復するだけで1日がかりとなるのである。
しかも、この路線を往復乗車するとなれば、三次駅を10時前に発車する日中に1本しか運行されてない列車に乗るしかないのである。

ワテは1日有給を取ってやってきたので三江線を往復したのは平日なのだが、『三江線乗車ツアー』の団体客を始めとして、廃止の決まった路線を訪ねる『鉄』で2両の列車は立ち席が出る程に満員だったよ。

だが、この『日中で唯一の運行する』列車の行先は石見川本で、路線の終点の江津まで行かないのだ。
それは合理化の為に石見川本より先の交換設備が全て撤去され、下り列車の石見川本到着までの1時間45分もの間の待機を余儀なくされてしまうからである。 あり丁寧に言うと、1時間45分ものダダ長い”列車交換待ち”って事なのである。

この為に三次を朝10時前に発車した列車が路線の終点である江津に着くのは14:49という、秋ならば日が傾きかける時刻なのである。 そして、その折り返しが15:17で、108.1kmを3時間半かけてゆっくり行くので、三次に戻れるのは完全に日の暮れた19時前となるのである。


日の沈んだ後の逆光は
何を撮ったのか解り辛いですな

こういう往復乗車するだけで丸1日潰れる”使えない”路線の三江線で、車窓風景から撮影地を見つけるには、浜原までを撮影地に”決め打ち”して10時前発の列車の車窓を”ナメまわす”ように見て決めるが、江津~浜原で決め打ちして、折り返しの三次行の列車で先程と同様に車窓を”ナメまわす”ように見て決めるしかないのである。

今回は三江線の他に江ノ川流域に潜む滝めぐりの目的もあるので、訪問する滝に近い江津~浜原の区間をメインに決める事にしたのである。 そこで夕日を浴びて輝くシーンを目にして、その美しい情景に絆されたのが、今回取り上げる乙原駅だったのである。


紅葉の裏山と山里の小駅
情緒豊かな『風景鉄道』シーンだ

三次まで戻って、夜の19時からレンタカーを借りて今夜の宿(車寝)を確保したなら、明日の滝めぐりを午前中に組んで、夕日の輝きに絆された乙原駅は夕方の昨日乗車した列車を撮る事にしたのである。

まぁ、滝めぐりは3年前の山陰豪雨災害で『通行止』となった滝探勝路を無理矢理行った為に、完全に崩壊した沢筋を伝う『オチャメ』はしでかしたものの、つづがなく本願成就する事ができた。
これより我がホームページに『滝と鉄道の旅・三江線』の旅行記を作成してるので、完成したら見てネ! 物臭な性質の筆者(タワケ)ゆえに、いつ完成するか解んないけど。


立ち寄る先々で秋色に魅せられながら
乙原駅へ向かう

・・で、滝めぐりを終えた後、三江線の他の駅に立ち寄りながら南下して、乙原駅に着いたのは15時半頃だった。 その乙原駅に着いた時、その情景の豊かさに更に”絆された”よ。 裏手の山が紅葉で色づき、周囲の農村風景と相俟って『山里の秋』を演出していたのである。


情緒豊かな『山里の秋』風景

そして夕日が柔らかい光で山村を照らし、駅も夕日の光で得も言えない素晴らしい情景を醸し出していた。 この「夕日を浴びた駅と列車を撮る」のを想定して、列車が到着する16:41の40分も前からカメラを構えて待つ。 そう・・、列車を待つ間に車の中で寝コケてしまって列車を逃す失態さえあるのに、この時は本気でこの『風景鉄道』情景を撮りたいと思ったのである。

だが・・、入れ込むと必ずといっていい程に『結果は着いてこない』というのが世の常で、列車の到着する僅か1分前に夕日は山の後ろに隠れてしまったよ。 昨日の列車から見た時は夕日が駅を照らしていたのに、1日経っただけで夕日は山の後ろに隠れてしまったよ。


夕日で銀色の車体が輝いたならば
夕日があと1分もってくれれば・・ 残念

でも、日の入り時間を重視して早く訪問し過ぎると紅葉の色づきは今イチとなるし、逆ならば日が沈んで陰ってしまうし・・。 それよりも三江線は再来年の春で路線廃止が決定しているので、秋でのリベンジのチャンスは来年しかないのである。 これはかなり難しそうだが、来年秋のリベンジに向けて手ぐすねを引いているワテである。




















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