風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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路線の思い出   第179回  留萌本線・瀬越駅

路線の思い出  第179回  留萌本線・瀬越駅  〔北海道〕


瀬越駅
心が折れた状態で撮ったコレが
一番マトモなデキだった

《路線データ》
        営業区間と営業キロ       輸送密度 / 営業係数(’83)        
       深川~増毛 66.8km        1053  /   603  
                      ※現在の輸送密度は深川~留萌が149
                       留萌~増毛は39にまで落ち込んでいる 
運行本数(’16)
深川~増毛 6往復  深川~留萌 下り2本、上り3本  留萌~増毛 下り1本


瀬越駅(せごしえき)は、北海道留萌市にあるJR北海道・留萌本線の駅である。 当初は海水浴客への利便を目的にした季節営業の仮乗降場であったが、次第に周辺住民の利用が多くなり通年営業化、本社設定の臨時駅に昇格した。 国鉄の分割民営化に伴い一般駅に昇格、ようやく営業キロが設定された。

1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は64人との事。 なお、2016年12月5日の留萌本線の一部区間(留萌~増毛)の路線廃止に伴い、廃駅となる予定である。

単式ホーム1面1線を有する駅で、ホームは線路の東側(増毛方面に向かって左手側)に存在する。
仮乗降場に出自を持つ無人駅で駅舎は無いが、ホーム北側に待合所を有する。 以前は礼受駅などと同仕様の貨車駅舎が設置されていたが(1993年3月時点では共用中であった)、海辺に位置していたために劣化が激しかったため、コンクリート造りのユニット型の待合所に改築された。 トイレは未設置。

留萌市の中心地にも近い。目の前に海水浴場がある。 ホームは海より高い位置にあり、日本海の展望がよい。



今回取り上げる瀬越駅を訪れたのは、去年の年末と今年のゴールデンウイークなのであるが、留萌本線の一部区間が来月12月4日限りで路線廃止となり、この駅もその一部廃止区間の中に含まれるので、敢えてこの時期に取り上げる事にしたのである。

この駅での思い出・・というか留萌本線全体に渡って、ワテの『撮り鉄』での相性がとっても悪い路線だったのである。 『撮り鉄』の相性がボロクソに悪けりゃぁ、もちろんの事であるがロクな写真を撮っていないのである。 そして、納得のいく『撮り鉄』写真が撮れぬまま、あと1ヶ月足らずの廃止日を迎える事になる。 あぁ、また後悔のネタが一つ増えるなぁ。 それでは、そのロクでもない『撮り鉄』体験記おば・・。

留萌本線のこの区間の廃止が本決まりとなったのは、確か『無人駅8駅』の廃止と同時発表だったと記憶するのだが、それを耳にしたタワケは、東追分在住の方のブログを見て絆されて特に撮りたかった東追分の駅(夜の部の方は『鉄道コム』にも掲載されているチョッちヒット記事だったりする)での撮影の「ついで計画」で、この区間の『撮り鉄』も計画していた。

広大な北海道をレンタカーでめぐる旅(もちろん、宿泊は全て車寝)であるし、全てが『撮り鉄』って訳でもないので、周る順番はより撮影願望の強い東追分駅やクッチャロ湖の野鳥撮影には時間を割いて、「ついで・・計画」の留萌本線は北海道に入ってレンタカーを借りた初日に”チャッチャッ”と済ましてしまう『おざなり』な計画となってしまったのである。 まぁ、そのいい加減な『おざなり』が”運の尽き”となってしまったのであるが・・。

朝8時に札幌でレンタカーを借りて、高速を使って留萌到着が11時過ぎ。 取り敢えず12時台の増毛行に「廃止前のお名残り乗車」をすべく往復する。 でも、このタワケ・・、その増毛で2回連続で吹雪かれて、その吹雪の道中を車を運転して戻る「命からがら」な目に遭った事をきれいサッパリと忘却していたのである。


増毛でも吹雪の中で過去2回
駅前に車を駐めて車寝したよな

そうなのである。 冬の北海道の日本海側は、西高東低の冬型の気圧配置の『主』である低気圧が『爆弾低気圧』化して日本海を通過するので、大荒れとなる事が多いのである。 当然、この冬もそうであった。 札幌を出発した時は晴れ間もあった空模様が、留萌では『ドス曇り』の強風が吹き荒れる状態であった。

でも、この時のタワケは、留萌本線の廃止予定区間での『撮り鉄』の成就を『当然の事』と確信する『妄想モード』に入っていたのである。 それは、「取り敢えずは廃止区間を往復して、夕方になって晴れてくれたら日本海の夕日と撮れてラッキ~」と妄想の限りを尽くす「脳ミソがバラ色に膿んでいる状態」であった。


列車のこの雪の着き具合を目にしたら
普通の人は考えるよね
だがタワケはあくまでも能天気満開だった

・・で、留萌~増毛を往復してから、留萌駅に駐めていた車で「日本海への落日が美しい」と評判の瀬越駅へ向かう。 取り敢えずは、14:26の増毛行の列車で『リハーサル撮影』して、夕日時の16:07に折り返してくる列車で『本番』を迎えよう・・という計画を立てる。

・・で、意気揚々と瀬越駅に着いた早々、列車の来る30分も前からカメラを構えてアングルを模索する。 その間・・、時間を追って風が強くなり、雪も降りだしてきて小吹雪状態となっていた。
さすがにこの状態となると夕日は諦めたが、風に煽られた日本海の荒波も「それはそれでいいかも」と、吹雪の中で列車が来る時間を待ち続ける。


吹雪く中を矢印の地点で1時間強
来ない列車を待っていた
山やってなかったら
たぶん死んでたよ

・・が、駅到着予定時刻の14:26を過ぎても列車の光は見えない。 「チョッち遅れてるのかな?」などと考えつつ、ひたすら待つ。 でも、10分待っても20分待っても、列車の前照灯がやってくる気配はなかった。 そして、吹雪の中で耐える限界の30分が経過したのである。 手足の指先が万力に挟まれたように痛くなりだし、さすがに「これ以上ネバるとクタバりかねん!」と身の危険を感じて、瀬越駅の駅待合室に逃げ込む。


瀬越駅の待合室
言うなれば山で吹雪いた時の
雪洞のようなものか・・な?

駅待合室には『列車の運行やその他のご用件は、増毛駅まで』と書いた張り紙と、留萌駅の電話番号が記載されていたので、携帯で留萌駅に問い合わせてみる。 「瀬越駅からですが、到着時間が来ても列車がこないのですが・・」とのこちらの問いかけに対して、応対した留萌駅の駅員はもの凄く”あっさり”と、「先程の吹雪で本日は留萌~増毛が全面運休となりました」と答えたのである。 その時、吹雪が止み、雲間から日差しが射し込んできてやがんの。

「吹雪の中で1時間待ったワテはいったい何!?」と打ちひしがれながらこの地を去る以外になかったのであるが、その後も利尻富士と宗谷本線の『撮り鉄』をすべく、無理やり天塩までいったのだが、その道中で猛吹雪の直撃に遭い、その中を車で向かう「命からがら」の3度目をやってのけているのである。
もう、このタワケの資質は、ある意味『デカ過ぎる金魚』(←すくい様のない)だぁね。

ちなみに、この日は『道の駅・てしお』で吹雪の中車寝したよ。 翌朝、起きたら吹雪は止んでいたが、車のタイヤ半分が雪で埋まってたよ。 いゃぁ、北海道のレンタカー、スコップ完備は有難いね。
早速雪掻きに使わせてもらったよ。

・・で、この冬の失敗を取り戻すべく、GWもこの瀬越にくる。 まぁ、まかり間違っても、冬の様に『ウヤ』(”ウンテンヤスミ”の略で運休の事らしい)はないだろうとタガを括っていたが、「ところがどっこい」雪崩の危険があり、アレ以来(かどうかは知らないが)GWの直前まで長期運休中だったとの事なのである。 ほんと、ヤル気がねえな JR北海道!


春の北への旅のメインは
クッチャロ湖のコレでした


「ついでのついで」に
瀬越は負けてしまった

・・で、今回の『GWの北海道旅』でも、この瀬越は「ついで」の部類で、タウシュベツや春国岱、クッチャロ湖の方がメインであった。 それに加えて、『利尻富士と宗谷本線』が悪天で利尻富士が見えずにボツって、その「ついでのついで」に立ち寄った《比翼ノ滝》が素晴らし過ぎてフイルムを使い果たし、気がつけば瀬越駅到着時には残り3枚になっていたのである。


意図するフレームアウトはいいけれど
意図せぬフレームアウトは最悪

その上に、雨も降りだすド悪天。 何か、この流れって、ワテにここで『撮り鉄』するな!という”天のお告げ”なのかもしれないね。 ・・で、撮るには撮ったが、3枚とも掲載するのも憚るぐらいの超ボツ作ばかり撮っちまったよ。


振り返れば電線もあるし
あの吹雪の時が撮れてもこうなったのかな?

列車の前面と海とが一緒に入らないアングルだったよ。 振り返れば電線もあるし・・。
荒波も、予想以上に画面に出ないねぇ。 ここは夕日で列車を黒く潰す以外にはダメなアングルみたいだね。 こんな事なら、冬に吹雪の中で死にかけた地点に固執せずに、駅ホームで撮れば良かったね。


車輌前面も入らず
思ったより”使えない”場所だった

・・このように、2度のチャンスをモノに出来なかったならば必然的に『撮り逃し』は確定となり、またそれは来月以降には「2度と撮れないシーン」となってしまうので、もどかしさ極まる『後悔のタネ』がまた一つ増えるのであった。

   ※ 他の留萌本線の写真はは『魅惑の鉄道写真集』より、『留萌本線』を御覧下さい。










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No title * by きゃみ
こんばんは。
冬の北海道、素晴らしい写真が撮れる代わりにリスクも大きいようですね・・・。でも冬の北海道、興味があります。次回は冬に行ってみようかな。

No title * by 風来梨
きゃみさん、こんばんは。

若い頃から、そのリスク克服を糧にしていましたね、私・・。

でも、以前は無茶苦茶な事をしても運良くいいのが取れてましたけど、今はキチンと計画を立てないといいのが撮れませんね。 撮り鉄は奥が深い。(苦笑)

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No title

こんばんは。
冬の北海道、素晴らしい写真が撮れる代わりにリスクも大きいようですね・・・。でも冬の北海道、興味があります。次回は冬に行ってみようかな。
2016-11-07 * きゃみ [ 編集 ]

No title

きゃみさん、こんばんは。

若い頃から、そのリスク克服を糧にしていましたね、私・・。

でも、以前は無茶苦茶な事をしても運良くいいのが取れてましたけど、今はキチンと計画を立てないといいのが撮れませんね。 撮り鉄は奥が深い。(苦笑)
2016-11-08 * 風来梨 [ 編集 ]