2016-07-10 (Sun)✎
日本の滝を訪ねて 第143回 白糸ノ滝・音止ノ滝 〔静岡県〕
白糸ノ滝 しらいとのたき 落差 20m の潜流瀑
音止ノ滝 おとどめのたき 落差 25m いずれも 静岡県・富士宮市
富士の高嶺に降り積もった雪が地下に潜り、裾野のこの地で潜流水の滝となって白糸を掛ける。
富士の高嶺に降り積もった雪が地下に潜り、裾野のこの地で潜流水の滝となって白糸を掛ける。
その幅は沢を囲む馬蹄形を成した岩盤の200mに達する壮大なスケールを魅せている。 その姿は滝の概念を持って見るとかなり不可思議な眺めである。
この不可思議な滝は当然の如く富士の裾野の一大観光スポットとなって、また2013年指定の世界文化遺産にも指定されて、四季を問わず観光客が訪れている。
白糸ノ滝・音止ノ滝 位置図
アプローチ 富士宮市街より国道139号線を北に12km
有名な観光スポットゆえに、案内看板には事欠かない
行程表 駐車場より滝まで徒歩5分程
行程表 駐車場より滝まで徒歩5分程
白糸ノ滝はかなり有名な観光スポットだ。 それに、車から降りて徒歩5分の位置にあり、春夏秋冬どの季節でも観光客で賑わう観光名所となっている。 それに加えて、前述の如く『世界文化遺産』にも登録された事で、更に名が国外にも知れ渡る状況となった。
白糸ノ滝
富士の湧水を白糸に変えて
正直言って自然観賞を旅の目的とする私にとっては迷惑この上ないし、そして滝のおりなす自然風景が何故にヒトの作った『文化』なのか?と大いに疑問が涌く所だが、不満を愚痴にした所で何ら変わる事はないので止める事にしよう。
まぁ、防衛策としては、シーズンを外していきたい・・所だが、勤めていればそうそうはシーズンを外して訪れる事は難しいので、時間を早朝の時間帯に据える事にしたい。 こうする事で、旅館やホテル宿泊の一般観光客とのバッティングはかなり防げるのである。 時間のリミットとしては、朝の8時半位までは観光客も疎らな静かな滝見ができるであろう。
まぁ、防衛策としては、シーズンを外していきたい・・所だが、勤めていればそうそうはシーズンを外して訪れる事は難しいので、時間を早朝の時間帯に据える事にしたい。 こうする事で、旅館やホテル宿泊の一般観光客とのバッティングはかなり防げるのである。 時間のリミットとしては、朝の8時半位までは観光客も疎らな静かな滝見ができるであろう。
だが、観光バスが着いた瞬間に観光客でごった返すので、観光バス到着の見極めが重要となる。
朝早くこういう場所にアプローチする方法としては、近頃充実してきた『道の駅』での車中泊利用が一般的であろう。 まぁ、宿泊費が浮く事もあり、この方法を使う一般観光客も増えている・・との事。
でも、旅館やホテルにとっては、充実した『道の駅』は「目の上のタンコブ」だろうけど。
でも、旅館やホテルにとっては、充実した『道の駅』は「目の上のタンコブ」だろうけど。
富士の湧水が伏流水となって
この場所に白糸を掛ける
この場所に白糸を掛ける
さて、その白糸ノ滝であるが、滝の上に通っている車道の両脇の駐車場街から徒歩5分で着く事ができる。 もちろん、滝探勝路も完全舗装の遊歩道化された道である。 駐車場街から、駐車場の経営者が立てた『滝の近道→』とある立札に従って進んでいく。 『近道』を歩いて川に近づいていくと手すり完備の上り下りが分けられた階段があり、それを滝の落差20m降りると滝目の前の展望所だ。
でも想像と違って白糸は
「名古屋のきし麺」だったけど
「名古屋のきし麺」だったけど
ここから200mに渡って白糸ノ滝が豪勢に『白糸』ならぬ『うどんの麺』を掛けている。 しかも、讃岐ではなく名古屋の『きし麺』系の太い麺である。 もっと繊細な白糸と思いきや、豪勢に太い麺の落水だった。 そして、何十もあるという潜流水の織りなす白滝は、それぞれにけたたましいばく瀑水音を響かせていた。
アングルを変えると
「きし麺」も芸術になるなぁ
滝の下を流れる沢は降りる事が可能で、早めに訪れた『道の駅』系の観光客が沢に降りて水遊びをしている。 本当なら沢下から滝を狙いたかったが、それをするとこれらの観光客が入ってしまう事必至なのでヤメた。
「白糸」を再現するなら
高速シャッターかな?
観光客を避けながら、富士からの潜流水が織りなす珍しい滝を心ゆくまでカメラで語り合う。
滝の遊歩道は200m先の潜流瀑の岩盤が途切れる所で沢を渡り、再び駐車場のある高台へ昇り返している。
で・・ 一番星はコレかな?
そしてその高台の上には、観光スポットなら必ずある土産物屋のアーケードとなっている。
その土産物屋街を通り抜けると、ついでに『百名滝』に登録された音止ノ滝があるのだが、落差20mのこれといって特徴のない普通の滝で、しかも手すりの工事中なのか滝を間近に見る事のできる柵に近寄る事ができないので、半数の観光客に無視されていた気の毒な滝であった。
ほぼオマケの感がある
音止ノ滝
この音止ノ滝を過ぎると、程なく最新の設備を備えた『世界遺産登録記念』トイレの脇から駐車場街に戻り着く事ができる。
※ 詳細は、『撮影旅行記』の『関東・甲信越の滝めぐり<2>』
より『白糸ノ滝・音止ノ滝』を御覧下さい。
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