風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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第243回  石空川渓谷

『日本百景』 夏  第243回  石空川渓谷  〔山梨県〕


北精進ヶ滝
鳳凰山塊からの水を集めて
大瀑布を掛けていた

  北精進ヶ滝 きたしょうじんがたき  落差 121m  山梨県・北杜市
富士川水系大武川の支流石空川(いしうとろがわ)にかかり、標高1,400m付近から数段にわたり落下する。落差の総計は121mとも180mとも推定され、鳳凰山の山域中で最大である。

滝の探勝ルートであるが、一般の観光客向けの滝展望台までは整備された渓谷遊歩道となっているが、滝下までは沢をつめていかねばならず、しかもこの大瀑の下方にある《九段ノ滝》から派生する支滝を遡らねばならず、滝沢遡りのかなりハイレベルな遡行となる。




石空川渓谷の滝 位置図

  アプローチ 国道20号線・宮脇交差点を左折、精進ヶ滝の案内板の指示通りに《精進ヶ滝林道》
        へ入り、林道(舗装)に入って約6kmで行き止まり型の駐車場に着く。

   行程表  駐車場から滝展望台まで0:40、滝直下までは1:30〔難路・要渡渉〕


日の光で白布を輝かせて

この滝へのアプローチであるが、国道20号線からの左折地点には大きな『精進ヶ滝』への案内板があり、これを見落として直進しない限り、次々と現れる案内板が《精進ヶ滝林道》へと誘導してくれるだろう。 この充実した案内版の数々を目にして、「さすがは『百名滝』の選定滝であり、この地域の代表的な観光スポットであるな」と感心する。 でも、案内板が無ければ、《精進ヶ滝林道》への入り方が難解で迷う事必至であろう。

舗装された林道を6km入っていくと、鳳凰三山の登山口である御座石鉱泉を経て周回する林道と分かれて、すぐに行き止まり型の駐車場に着く。 駐車場に着く直前の林道との別れ際付近では、お目当ての《精進ヶ滝》が対岸の山肌の中腹に大瀑布を掛けているのが遠望できる。

駐車場は広く、つめれば30~40台は駐車できそうである。 だが、トイレは工事現場に設置される仮トイレで、泊まり可能な休憩舎はあるものの水場はなく、いささか中途半端な設備状況である。
まぁ、水場は、これより訪ねる滝の渓流で汲む事ができるのだが。


石空川渓谷 詳細図

駐車場を出るとすぐに立派な吊り橋で沢を渡り、新緑の眩しい開けた道を緩やかに登っていく。
途中で『フォッサマグナ→』と記された道標のある沢沿いの道が分かれていて、道標の指示通りに石白川渓流の沢沿いに出ると、糸魚川静岡構造線〔中央構造線〕の黒い地層の上に南アルプスからの白い花崗岩地層〔桃ノ木地層〕が逆層気味に乗っかかっている『日本の溝』、フォッサマグナを望む事ができる。


糸魚川静岡構造線
(通称 フォッサマグナ)

黒の内陸層に白い甲斐駒ヶ岳層が
逆層で乗っかかる 

だが、台風災害の為に通路が流失したらしく、道はかなり不明瞭となるので、これは帰りに寄った方が賢明だろう。 フォッサマグナのある沢沿いの道を見送って、そのまま新緑の眩しい開けた道を緩やかに上っていくと、大きなケルン状の塔が立つ門をくぐって沢に出る。

前に目をやると、別名《魚止めの滝》と呼ばれる《一ノ滝》が河床全体から勢いよく水を落としている。 前の滝・《早戸大滝》でのオチャメで手持ちの28mm広角レンズのUVフィルターを割ってしまって裸(しかも、割れたフィルターのネジヤマが食い込んで外れなくなってたよ)だった事もあり、フィルター代わりに偏光フィルターを着けて撮る。 その為にコントラスト一杯の《一ノ滝》をごろうじろ。


別名・魚止ノ滝と呼ばれる一ノ滝

《一ノ滝》を撮って、《一ノ滝》と《二ノ滝》の間にある吊り橋を渡って《二ノ滝》の袂へ。
《二ノ滝》も落差は15m程の滝だが、河床全体の水を落として迫力満点だ。 ここは先程の《一ノ滝》と同様に、経変更フィルターを使って新緑の眩しさをコントラスト一杯に表現してみようか。
それと、滝の袂から高速シャッターで飛沫をとらえるのもいいかもしれない。

二ノ滝と遊ぶ

3つの滝群で
最も見応えのある二ノ滝


偏光フィルターで
新緑が強調されて


アップで白布を強調したり


退いてエメラルドの清水を
撮り入れてみたり

こんないい滝が次々と現れたなら、今回はこれらの滝も目一杯撮りたいので《精進ヶ滝》へ遡行する時間が取れなくなりそうである。 だから《精進ヶ滝》への遡行は、次回の「来たるべき時に満を持して」挑む事にしようか。

三ノ滝でも
遊び心が止まらない

三ノ滝は正面から
撮ったら平凡なので


サイドアングルより
落水の妙を追及してみた

さて、《精進ヶ滝》への展望台へは《二ノ滝》の袂から滝の脇を階段で直登気味に昇っていくのだが、この階段は滝壁に架けられているので角度がハシゴ並で、「階段ステップが着いたハシゴ」と認識すべきだろう。 何故このような事を記したかというと、この渓谷遊歩道は一般向けに整備されてはいるが、この遊歩道を探勝するには登山靴などの『足固め』が必要であるという事である。


花崗岩の濾過を経た清水は
沢底が見通せる程の透明度を示す


3つの滝の上流にある竜仙峡

《二ノ滝》からは瀬滝状になってきた渓谷を登っていくからか、この『階段ハシゴ』と『段差の着いた昇り階段付の吊り橋』が連続する。 また、河原の白亜の白砂となった畔を歩いたりと、変化に富んだ楽しい渓谷遊歩道である。


次のアタックは
この沢を遡行して精進ヶ滝の御前へ

ルートはやや小ぶりな《三ノ滝》を吊り橋で渡った後、沢の左岸(右側)の山腹に突入する。
ここからジグザグに登って50mほど高度を稼ぐと、今回断念した沢遡行の沢床に下る地点を見送って程なく《精進ヶ滝》の展望台に着く。


精進ヶ滝を遠望の滝にせしめる
九段の大段瀑

爽やかな新緑に囲まれた山峡を、遠望ながら《九段ノ滝》と併せて200mの大瀑布を掛ける《精進ヶ滝》。 今回は、この大瀑布の春の萌える新緑を堪能しようと思う。


九段ノ滝と精進ノ滝の
そろい踏み

そして、滝見の『真打ち』である《精進ヶ滝》への滝遡行は、近い内に「満を持して」行こうと心に誓う事もできた。 それでは、その素晴らしき春の大瀑布をごろうじろ。


光で遊べるから
この滝の遠望も捨てたもんでないね


アップで撮ると
九段ノ滝もなかなか


こういう撮り方って面白いかも

なお、今回のこの滝は遊歩道のみので止め、北精進ヶ滝の滝直下までは、また次の機会に歩いてみる事しようと思う。 ちなみに滝直下までの道のりであるが、山道ルートが開拓されており、以前の九段ノ滝り遡上に比べると格段に容易なルートとなっている。 だが、滑りやすい崖山の直登など、一般ルートではないので念の為。

  ※ 詳しくは、『撮影旅行記』の『関東・甲信越の滝めぐり<1>』より『北精進ヶ滝』を御覧下さい。















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