2011-04-23 (Sat)✎
オホーツク縦貫鉄道の夢 第11回 根室標津と野付半島
今回はオホーツクの流氷を訪ねてみよう
オホーツク縦貫鉄道の夢の第11回目は、根室標津から野付半島などのオホーツク海沿いの景勝地を訪ねてみよう。 それでは、標津原野の丘陵をアップダウンでゆく標津線の撮影を終えて、上武佐駅を発つ所から続けよう。 なお、クドイかもしれないが、この項目を語る上での『いつものお約束』であるタイムスケジュールは、今回も徹底的に無視という事で・・。
野付・トドワラの観光案内を兼ねた
根室標津駅の記念入場券
※ 第10回目 標津原野のアップダウン からの続き
列車を撮り終えたなら(またもや時刻を無視してしまうが・・)列車に乗って、一路国境の町・標津へ。 線路は『く』の字型に進路を取り、最後は“鮭の遡上の川”として有名な標津川を横切って《根室標津》に着く。
「標津線」オレンジカード
国後島を望むこの場所で
標津線列車を撮れなかったのが心残りだ
昔に鉄道雑誌で、この川を渡る標津線列車の写真を見た事がある。
その写真のコメントには、「晴れた日には国後島の山々も望む事ができる」とあった。
これを見て、「この線の撮影目標はこれだ!」と思ったものだが、ついにその目標は叶う事なく大方20年の月日が流れていった。 今思い返すと残念至極な事だが、「それも思い出か・・」と考えると、鉄道に夢を抱いたあの頃が懐かしくも思える。
さよなら標津線
根室標津駅スタンブ
ぢ・つ・わ・・ 根室標津の駅舎の写真はフイルム間違い(タングステンフイルムを使ってしまった)でボツったのでした。 なので、駅舎を示すネタはスタンプのみ。 撮ってたと思ったが、撮ってなかったりして。 し・か・も・・、このスタンプ知り合いに借りてスキャンした借り物だったりして。
根室標津はコンクリート造りの立派な駅で、構内はターンテーブル跡と多数のレールを剥がされた広い構内から、当初は期待の大きな駅だった事が伺える。 根室標津から少し歩くと、国境が見えてくる。
ここにきて、漸く『オホーツク縦貫鉄道の夢』が形になってきた。 それでは、国境と流氷のおりなす幻想的なシーンをごろうじろ・・
朝の寒気と流氷からの
水蒸気がおりなす蜃気楼
『四角い太陽』
明けの空に茫洋と浮かぶ“
近くて遠い島” 国後島
また、標津の海岸線には色々な景勝地があり、鉄道抜きでも旅に訪れたい所である。
中でも『野付半島』。 私の編集した『日本百景』にもその地名を推挙している景勝地だ。
ワタスゲの穂
これが綿摘みのように大地を覆うのだ
岬の突端に行けば、夏の黄昏に光るワタスゲの群落。 そして、野付半島の風物詩『トドワラ』。
でも、もう全て倒れてしまって残ってはいないかもしれないが・・。
野付半島の岬の先端部は
『ナラワラ』が主を占める
トドワラは状態が思わしくない
傷んで風雪に耐え切れず倒れるものも出てきた
傷んで風雪に耐え切れず倒れるものも出てきた
この幻想的な風景は
いつまで見る事が叶うのだろう
遊覧船で尾岱沼に渡れば、白鳥達が優雅にお出迎えしてくれるかもしれない。
このように、北海道東部きっての“ワンダーランド”が、国境の町・標津なのである。
沖に浮かぶ流氷と水辺の王子
オオハクチョウがお出迎え
尾岱沼にて
お次は、いよいよ『オホーツク縦貫鉄道』の核心部分・根室標津から知床半島の付け根を縦断する『未成線』区間を“空想旅行”していこうと思う。 また、知床岬についても少しばかり触れていきたいな・・と、今から『空想の旅』に思いをめぐらしている。
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No title * by オータ
標津線には乗っています。根室標津の駅から海へ行って北方領土を眺めたのですが、釧路沖に台風接近後のため見えませんでした。私もなぜか、中標津で一枚だけ車両を写した写真しかなくて淋しい思いです。
No title * by 風来梨
オータ様が淋しい思いをされているのと同じく、あの頃の私も一つのもの(鉄道写真)にしか目に入らなかったんでしょうね。 私も駅舎の写真とか撮っておけば・・と、この線のあった場所を地図で見る度に・・、他のサイトさんで駅舎の写真を見る度に思います。
でも、写真が好きで流氷の写真に魅せられたから、何とかここで流氷の写真を撮ろう・・と、鉄道以外に目を向ける事ができました。
そして、それが今の私の宝物になっています。
でも、写真が好きで流氷の写真に魅せられたから、何とかここで流氷の写真を撮ろう・・と、鉄道以外に目を向ける事ができました。
そして、それが今の私の宝物になっています。