2016-01-18 (Mon)✎
『日本百景』 冬 第218回 温根沼 〔北海道〕
北欧のフィヨルドを思わせる
異世界のワンダーランドへ御招待
春国岱・温根沼 しゅんくにたい・ おんねとう ・・・ 野付風蓮道立自然公園
海跡湖である《風蓮湖》とオホーツク海を隔てる砂州は、原始林が生い茂る自然の宝庫となっている。
ここは、有史以来ほとんど人の手が入る事がなく、原始林とそこを棲とする野生動物、そして渡り鳥の飛来地となっている。
海水と淡水が混じる《風蓮湖》は野鳥の餌が豊富で、渡り鳥達の絶好の羽休めの場となっている。
確認されただけで、高山性の野鳥からオオワシ・オジロワシなどの猛禽類、カモメなどの海鳥、タンチョウやシマフクロウなど数百の種にも及ぶ様々な鳥達が飛来する。
また、砂州の盛り上がった中央部の砂丘上には針葉樹の森が形成され、海側より砂浜・草原・森林・塩性湿原・干潟と連続的な地形を示している。 それ故に、それぞれの地形にあった動植物達が共存する一大ワンダーランドとなっているのだ。
そう、エゾシカが群れを成して湖水を渡る様や鳥達が一斉に羽ばたき飛び立つその情景は、北欧のフィヨルドの情景を思い起こさせる。 また、アカエゾマツの原生林と海水により立ち枯れしたエゾワラなど、この地でしか目にできない情景が広がるのである。 また、夏はハマナスが砂州の至る所に咲き競い、その群落の長さは3kmにも及ぶという。 その他、エゾフウロやコケモモ・ワタスゲなどが咲き競う。
また、この《春国岱》の近くに《温根沼》という海跡湖もある。 ここは朝日の名所で、サンライズで染まった空を渡り鳥が飛び交う感動的な情景が見られる。
確認されただけで、高山性の野鳥からオオワシ・オジロワシなどの猛禽類、カモメなどの海鳥、タンチョウやシマフクロウなど数百の種にも及ぶ様々な鳥達が飛来する。
また、砂州の盛り上がった中央部の砂丘上には針葉樹の森が形成され、海側より砂浜・草原・森林・塩性湿原・干潟と連続的な地形を示している。 それ故に、それぞれの地形にあった動植物達が共存する一大ワンダーランドとなっているのだ。
そう、エゾシカが群れを成して湖水を渡る様や鳥達が一斉に羽ばたき飛び立つその情景は、北欧のフィヨルドの情景を思い起こさせる。 また、アカエゾマツの原生林と海水により立ち枯れしたエゾワラなど、この地でしか目にできない情景が広がるのである。 また、夏はハマナスが砂州の至る所に咲き競い、その群落の長さは3kmにも及ぶという。 その他、エゾフウロやコケモモ・ワタスゲなどが咲き競う。
また、この《春国岱》の近くに《温根沼》という海跡湖もある。 ここは朝日の名所で、サンライズで染まった空を渡り鳥が飛び交う感動的な情景が見られる。
春国岱・温根沼 地図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
道の駅・根室スワン44(0:10)→温根沼湖畔 湖畔にて朝日撮影
(0:10)→春国岱ネイチャーセンター・春国岱周遊、春国岱ネイチャーセンター(0:20)→根室市街
『道の駅・ねむろ』で耐寒訓練(車中泊)したのは、温根沼で朝日の情景を望む為である。
この辺りに旅館はなく、また根室まで戻ると朝日に間に合わないからである。 そして宿の宿泊だと、夜明け前の出発は嫌がられるだろうし。 そのような訳を踏まえると、どうしても耐寒訓練(車中泊)となるのである。
この辺りに旅館はなく、また根室まで戻ると朝日に間に合わないからである。 そして宿の宿泊だと、夜明け前の出発は嫌がられるだろうし。 そのような訳を踏まえると、どうしても耐寒訓練(車中泊)となるのである。
さて、5時に起床して、デフロスタをONにする。 凍ったフロントガラスを解かすのに、約30分かかる。
その間に朝食と用を済ませて出発だ。 耐寒訓練(車中泊)場の『道の駅・根室スワン44』より温根沼の駐車場まで約3kmで、ものの5分で着く。 やや早く着いてしまうが、駐車場で日の出の30分前くらいまで待機する。
夜明け前の温根沼
この十数分後にドラマが始まる
日の出の30分前は、時刻にしてAM6:30頃だ。 空が紺色から薄紫色に変わっていく素晴らしい情景の時間帯だ。 外は氷点下15℃前後と極寒だが外に出てみよう。 駐車場の対岸にある空地から温根沼の沼口に架かる温根沼大橋の袂下の畔に降りる事ができる。
感動の瞬間が真にここに・・
我が国の東の最果てからの
御来光が今始まる
言葉に出来ないない感動の瞬間
氷結した沼を優しくつつむ御来光の光
極寒の中に熱い感動があった・・
いよいよ、スペクトルの瞬間が始まるのだ。 この情景は、どんな言葉を並べても表現できない崇高さを魅せてくれたので、拙い私の写真で説明するとしよう。 それでは、その素晴らしきシーンをごろうじろ。
沼をほのかに染まるかぎろいの空に
渡り鳥がやってきた
氷点下15℃の中
煩わしい手袋を脱ぎ捨てて
必死にシャッターを切る自分がいた
朝日の照らす黄金のシジマを渡る野鳥たち
渡り鳥たちの魅せる感動を撮りきれない
自身にもどかしさを感じて
美しいものは儚い。 その素晴らしき情景は30分そこそこで太陽がデイタイムの眩さを示して終わりを告げる。 朝の素晴らしき情景を堪能したら、《春国岱》に戻って昨日に時間切れで未訪だった所を歩いていこう。 なお、春国岱の素晴らしき情景は、また別の機会に・・という事で。
徐々に日が高くなって
鳥達も大方渡り終えて至福の時が終わりを告げる
レンタカーを借りてこの地に来ている・・としたなら、根室で午後1時、釧路で11時がレンタカーの返却時間となる。 釧路ならば出発時間が9時とややキツイが、根室ならば余裕がある。 まぁ、余裕をもってレンタカーを1泊2日借りれば解決する問題であるが(但し、費用は倍になる)。
大空の雄・オオワシが優雅に舞っていた
春国岱にて
・・春国岱の情景はまたの機会に
この地で野生動物の写真を撮る事によって、この場所で最も能力の劣るのは人間って事を思い知らされた。 その動きにまるでついていけないのだ。 そして、僅か10センチの深さの澱みさえ通過できないのである。 「原始のフィールドでは、人間は何をしたって敵いっこないのだ」という事を。
それを改めて認識して、この項目を終えようと思う。
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No title * by 風来梨
gre*n*hub*32さん、こんばんは。
広大なカナダでは、こういう情景がそこらかしこに投げ出されてるのだろうな・・と思います。
で・・、このGWに、春のこの地を訪ねてみようかと。 いろんな渡り鳥たちとの出会いを求めて。
広大なカナダでは、こういう情景がそこらかしこに投げ出されてるのだろうな・・と思います。
で・・、このGWに、春のこの地を訪ねてみようかと。 いろんな渡り鳥たちとの出会いを求めて。
早速、サイトを訪れましたが、広大で厳しい寒さカナダとは遜色がなく、、原風景の、勿論撮影技術が卓越しているので、素晴らしさに引き込まれて仕舞い、言葉がありませんでした!。
☆ナイス!〜