『日本百景』 冬 第546回 春を待たずに消えゆく路線 〔北海道〕かつては札幌・旭川より直通急行も行き交っていた留萌本線も無料高速(通行量が少ない為料金が取れない)などで旅客を奪われて路線廃止の憂き目に 留萌本線 るもいほんせん天塩地方随一の良港として栄えた留萌港への石炭や木材・海産物等の輸送の為、北海道鉄道敷設法に規定する予定線として建設された路線である。途中の海老島より北の奥に雨竜炭田と...
『日本百景』 冬 第545回 万博公園・梅便り 〔大阪府〕冬の万博公園の並木道※『万博記念公園』のウェブサイトより 万博記念公園 ばんぱくきねんこうえん大阪府吹田市にある『日本万国博覧会記念公園』(にほんばんこくはくらんかいきねんこうえん)の通称で、1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)の跡地を整備した公園で、一般的には万博公園(ばんぱくこうえん)と呼称される。公園内に建てられた文化施設...
『日本百景』 冬 第544回 オホーツク・流氷(根室標津沖) 〔北海道〕敷き詰められた流氷源による光の悪戯『四角い太陽』 オホーツク海の流氷日本では、北海道の北東に位置するオホーツク海の流氷が有名である。 紋別市にある北海道立オホーツク流氷科学センターによると、オホーツク海北岸付近で寒風により海水が凍っては流される事を繰り返し、東樺太海流に乗って北海道へ南下してくる。 オホーツク海は北半球...
『日本百景』 冬 第543回 湯瀬渓谷・雪情景 〔秋田県〕雪国・秋田の渓谷は4月初旬でもこのように雪化粧をしている 湯瀬渓谷 ゆぜけいこく秋田県鹿角市八幡平地区にある渓谷で、十和田八幡平国立公園の代表格である十和田湖と八幡平の概ね中間地点に位置するが、十和田八幡平国立公園の区域外で、公園指定はされていない。 1977年に『新秋田三十景』に選定されている。渓谷随一の滝・ひやげ滝滝の姿がひしゃくのよう...
『日本百景』 冬 第542回 コッタロ湿原 〔北海道〕東京都23区がスッポリハマる広大な釧路湿原が一望できるコッタロ湿原 コッタロ湿原 こったろしつげん (釧路湿原国立公園)ラムサール条約の登録湿地である釧路湿原は日本最大の湿原であり、丸ごと東京都の都心が入るほどの大きさだ。 タンチョウの最大の生息地としても知られている。 その釧路湿原の北東の端に位置するコッタロ湿原は、タンチョウの営巣地として...
『日本百景』 冬 第541回 赤目四十八滝・冬 〔三重県〕完全に氷結した赤目五瀑の一つ・不動滝 赤目四十八滝 あかめしじゅうはったき (室生赤目青山国定公園)『四十八滝』と総称される滝群の一つで、三重県名張市赤目町を流れる滝川の渓谷にある一連の滝の総称である。 また、谷は赤目四十八滝渓谷(あかめしじゅうはちたき けいこく)と称される。赤目五瀑でもっとも豪勢な千手滝滝のある渓谷はおよそ4kmにわたっ...
『日本百景』 冬 第540回 豊予海峡 〔愛媛県・大分県〕海峡を行き交う船の灯と対岸の街の光はエキゾチックな眺めを演出する 豊予海峡 ほうよかいきょう (瀬戸内海国立公園)大分県大分市(旧佐賀関町)の関崎と、愛媛県伊方町(旧三崎町)の佐田岬によって挟まれる海峡で、速吸瀬戸(はやすいのせと)とも呼ばれる。 海峡の両側の大分県及び愛媛県の旧国名である豊後国及び伊予国から、1字ずつ取って豊予海峡と呼ば...
『日本百景』 冬 第539回 インクラの滝 〔北海道〕困難を乗り越えても魅たかったモノ インクラの滝 いんくらのたき北海道白老町にある滝で、太平洋に注ぐ河口が苫小牧市との境界という別々川上流に掛かる。 別名は『別々の滝』とも呼ばれる落差44mの直瀑の滝で、1991年にグリーンルネッサンス選定の『日本の滝百選』に選定されている。滝を擁する凝灰岩の大岩盤は滝のオーケストラを創造する滝の名称である『イ...
『日本百景』 冬 第538回 尻屋崎 〔青森県〕草原となった岬園地に建つ津軽海峡の守護神・尻屋崎灯台 尻屋崎 しりやさき (下北半島国定公園)下北半島の北東端の岬で、青森県下北郡東通村に所在している。 岬の北側は津軽海峡、東側は太平洋の海が広がっていて、岬の沖合が潮の変わり目となっている。 この為に岬の沖合は海洋交通の難所で、実際遭難事故も数多く起こっている。 その為に、尻屋崎には国内最大級の...
『日本百景』 冬 第507回 冬に幻となる橋 〔北海道〕幻の橋は冬の凍結した湖を護る龍の化身となっていた タウシュベツ川橋梁 たうしゅべつがわきょうりょう (北海道遺産)北海道上士幌町の糠平湖にある、路線廃止となった旧国鉄士幌線のコンクリート製アーチ橋で、糠平ダム竣工で人造湖の糠平湖が形成される前に通じていた士幌線の旧線(路線付け替え前)に架かる鉄道橋跡である。 名称に関しては『川』を省略しタウ...