『日本百景』 秋 第499回 冠雪の谷川連峰 〔群馬県・新潟県〕初冠雪の谷川岳・一ノ倉沢岩稜 谷川連峰 たにかわれんぽう (上信越高原国立公園)上州(群馬県)と越後(新潟県)を境とする上越国境線に鎮座する三国山脈の主峰・谷川岳を盟主とした連峰群である。 主峰の谷川岳は『二つ耳』と呼ばれる双耳峰で、最高点の標高は1977mで『オキの耳』と呼ばれている。マチガ沢出合より谷川岳東面を望む谷川連峰は東南西北...
『日本百景』 秋 第498回 谷川岳・一ノ倉沢 〔群馬県〕晩秋の一ノ倉沢と冠雪の一ノ倉沢大岩盤 一ノ倉沢 いちのくらさわ (上信越高原国立公園)群馬・新潟県境にある三国(みくに)山脈の主峰・谷川岳のすぐ北に位置する一ノ倉岳 1974m の東側斜面の沢で、湯檜曽(ゆびそ)川右岸の支谷の一つで、群馬県利根郡みなかみ町に属する。 谷川岳頂上のオキの耳から延びる東尾根と、一ノ倉岳から延びる一ノ倉尾根に抱かれた幅約8...
『日本百景』 秋 第497回 阿騎野の里 〔奈良県〕“山紫明”山霞み紫に明るく幻想的な風情が漂う 阿騎野の里 あきののさと (室生赤目青山国定公園)本郷川沿いの小高い丘にある『宇陀市・かぎろひの丘万葉公園』には、柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)が当地で詠んだ秀歌「ひむがしの野にかぎろひのたつ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ」を刻んだ歌碑が立っている。朝もやがかかる里風景が喧噪に疲れた心を癒して...
『日本百景』 秋 第496回 茶釜ノ滝 〔秋田県〕秋の絵巻を魅せる茶釜ノ滝 茶釜ノ滝 ちゃがまのたき秋田県鹿角市の八幡平地区にある滝で、米代川の支流夜明島川上流の『夜明島渓谷(よあけしまけいこく)』にある。 高さ(落差)は100mといわれ、『日本の滝百選』の一つである。人知れずの奥地に掛かる滝は秋に紅葉の十二単を纏う姿を魅せるこの茶釜ノ滝は、大峰山系にある双門ノ滝(奈良県吉野郡天川村)・四国の石鎚...
『日本百景』 秋 第495回 夜明島渓谷 〔秋田県〕『百名滝』で西の双門滝と肩を並べる難関滝の茶釜ノ滝へはこの渓谷を遡行せねばならない 夜明島渓谷 よあけじまけいこく夜明島渓谷は、秋田県鹿角市に位置する米代川支流の夜明島川の源流部に形成された渓谷である。この川の流域にはかつて金鉱山があった為、永らく御禁制の場とされ立ち入りが禁じられていた。夜明島の名前の由来は、天狗伝説やだんぶり長者伝説に仮託...
『日本百景』 秋 第494回 恵那山・秋 〔長野県・岐阜県〕秋色に染まる衣を纏う恵那山 恵那山 えなさん (胞山〔えなさん〕県立自然公園)長野県阿智村と岐阜県中津川市にまたがり、木曽山脈(中央アルプス)の最南端に位置する標高2,191mの峰で、美濃国の最高峰である。 岐阜県は、胞山県立自然公園に指定している。 山頂の標高2,191 mの最高点の南東には、一等三角点・展望台・恵那神社奥宮本社がある。中津川の市...
『日本百景』 秋 第493回 唐松岳・虹 〔長野県・富山県〕素晴らしい虹のゲートをくぐって唐松の頂へ 唐松岳 からまつたけ (中部山岳国立公園)飛騨山脈(北アルプス)の後立山連峰にある長野県北安曇郡白馬村と富山県黒部市にまたがる標高2,695.9 mの峰である。 剱岳・立山・鹿島槍ヶ岳と並び、日本では数少ない氷河の現存する山である。日本で93番目に高い山で、唐松岳北側の峻険な岩峰は『不帰ノ嶮』と呼ばれ、後立...
『日本百景』 秋 第492回 秋雨の八方尾根 〔長野県〕『後立山連峰を映す水鏡』の絶景を掲載するハズだったけど「タダの水溜まり」になっちまったよ 八方尾根 はっぽうおね (中部山岳国立公園)最も手軽に後立山連峰の稜線に立てるルートが、この八方尾根を通る登山ルートであろう。それは、徒歩でも行けるほ程に駅にほど近い所にオールシーズン運行のゴンドラリフトがあり、ゴンドラリフトとべアリフトを乗り継げは、...
その贅沢な1枚の前はタダ雨で、目的の『後立山の水鏡』も次回回しになりましたから、差し引きしたら赤字ですね(笑)
『日本百景』 秋 第491回 始めての剱岳 〔富山県〕アルピニスト憧れの剱の切っ先へ 剱 岳 つるぎだけ (中部山岳国立公園)飛騨山脈(北アルプス)北部の立山連峰にある標高2,998 mの富山県の上市町と立山町にまたがる位置にそびえる岩峰で、槍ヶ岳と並んでアルピニスト憧れの山である。 中部山岳国立公園内にあり、山域はその特別保護地区になっている。 立山・鹿島槍ヶ岳・唐松岳と並んで、氷河が現存する日本で...
私はこの山には思い入れがある事もあって都合3度登っています。
親友が天に召されたのもこの山でした。
好きな山なのですが、おそらく剱に登ることはもうないでしょう。。
私も北アでは一番思い入れりある山域ですね。
でも、頂上はこの山行と長次郎雪渓の時と北方稜線を伝った3回しかないのですね、
もっぱら、剱沢雪渓を下って仙人池や黒部ダム方面へ抜けてます。 もう10回以上あるかな。 特に秋は最高ですね。 紅葉は涸沢カールを凌ぎますね。 そして、去年は別ルート(内蔵助カール)で、ハデにオチャメりました。
でも、また行きたい・・。 普通は死にかけたらもうコリゴリとなるのに、更に行きたい気持ちが募ります。
『日本百景』 秋 第490回 蔵王 〔山形県・宮城県〕蔵王のシンボル・御釜 蔵王連峰 ざおうれんぽう (蔵王国定公園) ・・・山形県・宮城県蔵王といえば、まずは“モンスター”と呼称される樹氷林を思い描くだろう。 そして、無雪期のエメラルドグリーンに輝く火口湖《御釜》であろうか。 だが、山上道路が頂上直下まで敷設され、ゴンドラやリフトが麓から開設されて、誰もが知りえる大観光地になった今日では、一大...