風来梨のブログ

このブログは、筆者であるワテの『オチャメ』な日本全国各地への探勝・訪問・体験記です。

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後半総括

後半総括

我が国最東端の街・根室より、かつてはオホーツク海に沿って鉄道路線があった。しかも、その路線はつなぎ合わせると、ほんの2ヶ所を除いて全通していたのだ。 だが、この鉄道路線達の建設理由が、地域開拓や水運に頼っていた木材などの資源輸送、一時代前のエネルギー産業である石炭の輸送などであった為に、地域開拓の時代が終わった今、離農や離村で利用者となり得る地域の人口は減り続けた。 貨物輸送でも、鉄道が水運を...

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オホーツク縦貫鉄道の夢  第38回  長い旅の終わり

オホーツク縦貫鉄道の夢  第38回  長い旅の終わり

『オホーツク縦貫鉄道の夢』  第38回  長い旅の終わり 日本最北端到達の記念スタンプ天北線が廃止になった後我が国の最北端・宗谷岬へ最も近い路線は宗谷本線となった 根室の納沙布岬灯台をスタート地点に、途中で季節が合わなくなって3ヶ月程中座したが、オホーツク沿岸の鉄路をめぐって今、物語の終点の稚内にたどり着こうとしている。 その距離は約600km。 季節は飛び飛びで、未成線などでは考証もなく、...

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No title * by オータ
お疲れ様でした…
素晴らしい夢ですね。今では大幅な人口減で、恐らくは鉄路が復活することはないのが残念です。ポチッ!

No title * by 風来梨
こんばんは。

つながらなかった区間を含めて、恐らく最も四季折々に豊かな情景を魅せてくれるであろう・・路線でした。

今も思います。 もっと乗りたかった・・、もっと撮りたかった・・と。 今は、鉄道そのものが都市間輸送以外に用に供さない様になってきています。 利益を求める・・という事を主題に掲げると、地方鉄道全体が存続の危機に陥りますね。

オホーツク縦貫鉄道の夢  第37回  空と大地に輝く光の輪

オホーツク縦貫鉄道の夢  第37回  空と大地に輝く光の輪

『オホーツク縦貫鉄道の夢』  第37回  空と大地に輝く光の輪 在りし日の樺岡駅天北線沿線郵政協力会発行の『さよなら天北線』タトウより《沼川》よりは、大平原となった恵北原野の中をゆく・・。 大規模酪農牧場が広がる中にある《樺岡》駅は、駅舎はあるのだが手入れは行き届いていないようで、木造駅舎はボロボロだった。地割れした駅舎内のコンクリート土間が、冬季の厳しい寒さを偲ばせる(冬は土間がバリバリに凍っ...

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No title * by タケちゃん
こんにちは。
「樺岡」「恵北」「声問」どれも懐かしい地名です・・・バス停の横にぽつんと置かれた樺岡の駅名票、よ~く覚えております。

恵北小学校は、私が稚内に住んでいた当時に付近の学校を統合して「天北小学校」と名を変えたハズなんですよね。
おそろしく広大な名前の小学校です。

前照灯の光跡が弧を描く写真、痺れました!素晴らしいです。
ポチさせていただきます。

No title * by 風来梨
こんばんは。

天塩国と北見国に通ずる小学校ですか・・。 壮大ですね。 でも、学年1クラス15名ほどだったりして・・。

傑作に推挙頂き、有難うございます。
1年以上に渡った長い旅も、次回が最終回です。
次回も、宜しくお付き合い下さい。

No title * by オータ
まさに凍てつく最果ての寂しい風景ですね。ひたすら撮られたご苦労が偲ばれます。 傑作!

No title * by 風来梨
こんばんは。

光の輪・・、あの時と本年と、こんな素晴らしい写真が撮れた偶然に感謝したいです。 天北線の最後を語るに相応しい情景が撮れた事に・・。

No title * by ナポレオン
おはようございます。
初めまして!
初めて貴殿のブログに訪問し、いきなりコメントを書き込んで申し訳ありませんでした。

いやー、どれも雄大な写真で、私にとっても懐かしい写真ばかりですね。
最北のローカル線・天北線は私も大好きでした!
しかし、この線のクイーンである急行天北号は客車時代に撮影したことがありますが、キハ時代は一度も撮影や見たこともなかったので、かえって新鮮に思えます。

ところで、貴殿のブログを「お気に入り」登録させていただきましたので、よろしくお願いいたします。

No title * by 風来梨
ナポレオンさん、こんばんは。
見て頂いて有難うございます。

天北線は広い原野を走る路線でしたので、どこを切り取っても雄大な写真が撮れますね。 でも、まとめるのが難しい路線でもありました。

急行【天北】の客車時代は乗るには乗りましたが、興浜南北や相生・渚滑などを優先してしまって、塩狩で適当撮りしただけに終わりました。 今思えば勿体無い。

オホーツク縦貫鉄道の夢  第36回  時と共に埋もれて・・

オホーツク縦貫鉄道の夢  第36回  時と共に埋もれて・・

『オホーツク縦貫鉄道の夢』  第36回  時と共に埋もれて・・ 天北原野をゆくキハ56の急行【天北】 前回に宗谷岬へ向かうべく下車した時に述べた通り、《鬼志別》からは内陸部の宗谷丘陵へ分け入っていく。 やがて、《小石》到着。 かつて、この駅の周辺には《天北炭田・藤田坑》があって栄えた村落であった。 聞く所によると、パチンコ屋まであったという。 だが今は、『望郷』と刻まれたモニュメントだけが残る...

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No title * by オータ
こんばんは。
小石、曲淵 は18km近い駅間長距離ランキング上位にあったので、昔から知っている駅名でした。さらに 沼川は晩秋から初冬にかけてたびたび北海道内の最低気温を記録する場所だったりします。

厳冬期によく行かれましたね。予想通り、超過疎な風景にしみじみと見入りました。 傑作!

No title * by 風来梨
オータさん、こんばんは。

今年の冬にこの地域を旅した目的の一つに、記事に挙げた『望郷』の石碑が撮りたかった事があります。 22~23年ぶりに戻ってきた情景・・、あの時に憧れた情景の今に戻ってきた=『望郷』の念に通ずるかなぁ・・と思ったからです。

でも、雪で吹きだまっていました・・ 残念。

No title * by タケちゃん
おはようございます。
曲渕や小石・・・いずれも見覚えがあります。懐かしいですね~。
稚内居住時に、いつもヤマベ釣りに通っていたのが小石であり曲渕でもありました。

また機会があったら、竿持って遊びに行きたいんですがね~。

No title * by 風来梨
こんばんは。

この辺りは清流が流れているようですね。 ヤマメやイワナは本当に清らかな沢瀬でないと生息できない・・との事ですね。

関西なら、世界遺産の大峰や大台の源流沢位でしょうか。
私がイワナを釣ったのは、東大雪のニペソツ山・十六ノ沢(登山口の十六ノ沢でテントを張っていると、イワナ釣のおじさんに釣り糸をもらって遊んでいたら、1匹だけ釣れた)ですね。 それを焼いて食ったけど、生涯一美味い焼き魚でした。
17~18年前のいい思い出ですね。

オホーツク縦貫鉄道の夢  第35回  宗谷岬へ・・

オホーツク縦貫鉄道の夢  第35回  宗谷岬へ・・

『オホーツク縦貫鉄道の夢』  第35回  宗谷岬へ・・ 岬に到達すると心が高揚する更にその岬がこの国の最北端であれば尚更だ この《芦野》で広大な北オホーツク湿原帯も端となり、村の中心集落にさしかかってくる。中心といっても原野のオアシスが如く、少しまとまった集落が確認できるだけの事であるが・・。猿払村の中心駅は次の《鬼志別》である。 もちろん、急行【天北】も停車する駅だ。 この駅で、ある『思惑...

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No title * by タケちゃん
おはようございます。
これまた懐かしい風景ですね~。
記事を拝見しまして、何に驚いたかって・・・東浦から大岬まで歩いたんですか!しかも厳冬とまではいかないもののこの時季に!

結構なアップダウンですよ~、あのあたりは・・・・若さって素晴らしい。

No title * by 風来梨
タケちゃんさん、こんばんは。

この頃は、飛ぶ鳥も落とす勢いの現役ワンゲル部時代でした。
大げさに言えば、この頃の無茶は、無茶でも何でもなかった気がします。 でも、時を経るにつれ、無茶の結末がオチャメになり、笑いのネタになっています。 それでも、あの頃の事を思い描いてはオチャメ道に邁進しております。

今の所は、まだ「笑えるオチャメ」で収まっているのでいいのですが・・。

オホーツク縦貫鉄道の夢  第34回  北オホーツクの湖沼めぐり その2

オホーツク縦貫鉄道の夢  第34回  北オホーツクの湖沼めぐり その2

『オホーツク縦貫鉄道の夢』  第34回  北オホーツクの湖沼めぐり その2 天北原野を伝う孤独なランナー浅芽野付近にて この路線のクッチャロ湖畔での撮影はガタガタのデキ、良く言えば『若さ』が為のシクジリであった。もう取り返せないのだから、「もう少し考えて撮れば良かった」と後悔する事も(たまに)ある。 さて、そのクッチャロ湖を越えたその次は、恐らくではあるが仮乗降場の中では最も人気の高かった《...

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No title * by オータ
たくさんの湖沼があるとは理解していましたが、こんなに詳しく説明されているのを読んだことはなかったです。オドロキでした…

特に カムイト沼は行って見たいですね。 傑作!

No title * by 風来梨
こんばんは。

悔いが残るのは、この湖沼を背景や前景にして天北線列車を撮りたかったなぁ・・って事ですね。 でも、当時は車のない歩き撮り鉄だったので、無理だったかもしれませんね。

モケウニ・カムイト沼ともに、天気が悪かったかもしれませんが、モノ哀しい情景でした。

オホーツク縦貫鉄道の夢  第33回  北オホーツクの湖沼めぐり その1

オホーツク縦貫鉄道の夢  第33回  北オホーツクの湖沼めぐり その1

『オホーツク縦貫鉄道の夢』  第33回  北オホーツクの湖沼めぐり その1 初冬のクッチャロ湖と急行【天北】の図案の「思い出お~い 天北線」オレンジカード いよいよ、オホーツク沿岸をたどる架空鉄道旅行も“ラストラン”の区間だ。 思えば、ダラダラと1年以上も間延びしてしまったなぁ。 それは、いざ作成してみると、『コマ不足』や『ネタ不足』が露呈して苦労しまくったからである。   まぁ、こんな言い訳...

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No title * by bell
あ~~~ぁ~~ァっ、イイナ~~、いつまでも、学生の頃の様にって、主婦って三食昼ネ付きでも、子ども2人チョイト不自由な目いは見えない檻の、模範囚です、

No title * by Rev.Ren'oh
こんにちは。しばらくです…。
天北線は分割民営化後もしばらくは残っていたのですねェ…。
クッチャロ湖畔の、この撮影場所は実は“お立ち台”だつたのですね。私は偶然歩いていてここはいい…と思って、秋と冬の二度訪れた場所です。
ここへ来る時はいつも浜頓別ユースが定宿でした。
学生時代が懐かしいです…♪♪
ポチッ!

No title * by 風来梨
べるさん、こんばんは。

この頃は日本にも力がありましたね。
交通弱者にも再三度外視で定時運行の列車を確約するような・・。

今の世界は日本の国でなく特亜の為に動く政府だから、この時代の事は天国のように感じますね。

No title * by 風来梨
Ren'onさん、こんばんは。

私は、このクッチャロ湖では、狙い通りの写真は撮れませんでした。
それで、稚内へ向けて上っていきました。 浅茅野で駅寝してそれなりに・・、沼川や恵北で駅寝した時は、結構満足なものが撮れました。

私も駅寝しながら風景鉄道を撮っていた頃が懐かしいです。
この頃は、結構情熱してましたし・・。

オホーツク縦貫鉄道の夢  第32回  鉄路の奏でる鎮魂歌

オホーツク縦貫鉄道の夢  第32回   鉄路の奏でる鎮魂歌

『オホーツク縦貫鉄道の夢』  第32回  鉄路の奏でる鎮魂歌 ここに記す全ての全否定が駅跡にあった現在の北見枝幸駅跡北見枝幸駅入場硬券撮ってて良かった北見枝幸駅・駅名標 北見枝幸駅のスタンプ駅舎の写真は若き日の過ちでナシ 浜北線・車内補充権乗降場を除く沿線の全駅が表記してある 列車は、《北見枝幸》駅の母屋の真向いに設置された島式ホームの『美幸線のりば』に入線する。 駅には跨線橋はなく...

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No title * by タケちゃん
こんにちは。
灯台の下を走るキハ22・・・これぞ是非とも撮りたかった写真でした。
結局願いは叶いませんでしたが。
今では灯台しか残っていませんものね~・・・。

あの風景こそ、北海道の鉄道写真としては最高の部類に入る、と私も思っています。

No title * by 風来梨
タケちゃんさん、こんばんは。

興浜北線は、復活して欲しい路線の№1ですね。
何とか撮影は叶いましたが、できれば流氷が敷き詰められた時・・、というのは贅沢すぎますかね・・。 あぁ、あと3年、88年まで持ってくれたら、この北見神威岬で流氷列車がとれたのに・・。

廃止になって久しい時に再訪した時に見た斜内駅跡の野花のシーンが、今も目に焼きついています。 無常観が漂っていましたから・・。

オホーツク縦貫鉄道の夢  第31回  つながる事のなかった夢鉄道

オホーツク縦貫鉄道の夢  第31回  つながる事のなかった夢鉄道

『オホーツク縦貫鉄道の夢』  第31回  つながる事のなかった夢鉄道 この時をもって『夢鉄道』は永遠につながる可能性がなくなったのである 雄武・・、ここからは、未成線区間となる。 《雄武》駅(駅跡は『道の駅・おうむ』となっている)の構内から北方を望むと、奥にポッカリと口を開くトンネルの前で線路が途切れていた。 『興浜南線さよなら記念』に印刷された雄武駅駅舎雄武駅入場硬券 実際には『国...

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No title * by タケちゃん
こんにちは。
一昨年だったでしょうか・・・仁宇布まで行って、家族で旧美幸線を利用するトロッコに乗ってきました・・・・「トロッコ王国」ですね。
仁宇布駅跡から延びる路盤もまだ判る状態でした。

興浜南線や北線・・・北見枝幸も雄武も結構大きな街で・・・南北線が繋がって「興浜線」となっていたとしたら・・・稚内から網走まで、素晴らしい路線になっていたんでしょうね~・・・営業収支は別にして。

No title * by 風来梨
タケちゃんさん、こんばんは。

国道238号のこの区間は、雄武と枝幸以外にまともな集落はないようですね。 海も季節風が吹き荒れて荒涼とした眺めでした。
もしつながっていたら、輸送量はどうなっていただろう?って思いますね。

まだ、枝幸とつながったと仮定した美幸線の方が、旭川への需要が見込める分マシだったかも・・です。

ただ、流氷列車はOKですね。 ガリンコ号に匹敵する人気を得たかも・・です。

オホーツク縦貫鉄道の夢  第30回  いよいよクライマックスへ・・

オホーツク縦貫鉄道の夢  第30回  いよいよクライマックスへ・・

『オホーツク縦貫鉄道の夢』  第30回  いよいよクライマックスへ・・ 点在する流氷と単行気動車興浜南線の乗車証明書より おそらく、これから取り上げる興浜南線と北線、そしてその間の結ばれる事のなかった『興浜未成線』が、この『オホーツク縦貫鉄道の夢』の中では最もクライマックスとなる部分だと思う。 だが残念な事に、この最も魅力的な区間に限ってあまり手持ちの画像を持ち合わせていないのである。 ...

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No title * by タケちゃん
こんばんは。
私は廃線後にしか訪れてはいないのですが、目梨泊の灯台の麓の線路跡などはまだしっかりと残っていました・・・あぁ~、撮りに来たかったなぁ~、と思いましたね。

そしてその辺りをブラブラした時の印象は・・・おおぉ~、雄武の街、案外おっきい!でした。

No title * by 風来梨
タケちゃんさん、こんばんは。

街の大きさでは枝幸町の方が大きいのですが、雄武の街は活気がありますね。 北見枝幸の駅が町外れで閑散としていたのに対し、雄武駅では新巻鮭が列車に積まれるなど、当時も活気が感じられました。

でも、途中の日ノ出岬は、ホテルが建ち愕然としました。
この冬に訪ねた北見神威岬も、国道から冬季閉鎖の観光道に格下げられていて、鉄道の跡は20年の時を経て少しづつ確実に消えていっているみたいです。

それらのレポートは、次回以降にて・・。