2021-03-21 (Sun)✎
『日本百景』 春 第470回 寂地峡 〔山口県〕
木漏れ日輝く白竜ノ滝
寂地峡 じゃくちきょう (西中国山地国定公園)
『寂地峡』は、西中国山地国定公園の三大渓谷の一つとされている。 だが、三大渓谷の中で全国的に著名なのは『三段峡』だけで、残る2つの渓谷の『匹見峡』とこの『寂地峡』は、ほとんど世には知られていない。
『五竜瀑』の最上流にある竜頭ノ滝
寂地峡・二大景観の一つ
犬戻ノ滝
この渓谷は《五竜ノ滝》と《犬戻ノ滝》の二大景観からなり、中でも連瀑を連ねる《竜ヶ岳峡》は素晴らしい渓谷美を魅せて『日本の滝百選』にも指定されている。 少しアプローチが不便ではあるが、是非とも訪れてみたい渓谷である。
寂地峡・滝位置図
行程表 駐車場・トイレ・山小屋情報
中国自動車道・吉和I・Cより車(0:35)→寂地峡・竜ヶ岳峡入口より竜頭ノ滝など五竜瀑めぐり
竜ヶ岳峡は一周約3km・所要1時間半
寂地峡・竜ヶ岳峡入口より車(0:15)→犬戻峡入口(0:20)→犬戻ノ滝(0:20)→犬戻峡入口より車
(0:50)→中国自動車道・吉和I・C
滝の落ち口の飛沫が
木漏れ日で真っ白に輝く
『寂地峡』は、周知に明かされる事のないベールに包まれている。 冒頭て記した『奥匹見峡』と同様に、大きな期待を抱かせる“何か”がこの渓谷にはあるのだ。 ワテはこの『日本百景』の情景の選定に関しては、この「大きな期待を抱かせる何か」という要件を重要かつ大切なファクターと考えている。
そして、常日頃から「それが正しいかどうか」、「自分の思いが『日本百景』の理念に合致するかどうか」を確かめたいと思っている。 そのチャンスが、ようやくやってきたのである。
捩れ段瀑+廊下状の釜の滝壺と
変化に富んだ登竜ノ滝
それでは、この『寂地峡』を確かめるべく探勝をしてみよう。 だが、いつもの景勝地の探勝とは違う事が1つある。 それは、「この地を訪れる事に対しての予備知識を一切持たないで・・」という事である。 なぜなら、『寂地峡』は前述のようにほとんど知られておらず、また山口・島根の県境に位置し公共交通機関も全くない事から、アプローチはマイカーを手段とする以外に手がないのが実情である。
さて、マイカーを駆使して、このベールに包まれた渓谷にアプローチしてみよう。 広島市街からなら、以外や以外3時間少々で渓谷入口に着く事ができる。 『寂地峡』は二つの峡谷からなるが、手前の《竜ヶ岳峡》は『日本の滝百選』に指定された事もあり、周回の遊歩道が整備されて探勝は容易である。
『五竜瀑』最初の滝・竜尾ノ滝
:
滝下に清らかな
せせらぎの水鏡を魅せている
《寂地川》の清流を渡ると、すぐに瀑音がこだまするのが耳に入ってくるだろう。 その瀑音の主は、《竜ヶ岳峡》『五竜瀑』の先鋒《竜尾ノ滝》である。 落差は15m程であるが、広い滝棚を滝下に広げて清らかな水鏡を魅せている。 写真アングルも自由に設定できそうだ。
登竜ノ滝
廊下状の釜がせせらぎを魅せる
《竜尾ノ滝》から少し登ると、《登竜ノ滝》が見えてくる。 落差は7m程と小ぶりだが、両側が切り立った岩壁からなる廊下状の釜と淵を抱き、エメラルドグリーンの輝きを魅せている。
木漏れ日輝く美瀑・白竜ノ滝
この滝を越えた辺りから、遊歩道は急傾斜の坂や段差の大きな階段となっていく。 その途中に“五竜瀑”で最も美瀑の《白竜ノ滝》が水量豊かに瀑音を響かせている。 木漏れ日が滝飛沫に輝き美しい。
この滝から遊歩道は階段となって、《白竜ノ滝》の落ち口までイッキに登っていく。
白竜ノ滝の落ち口が
白い飛沫を上げていた
《白竜ノ滝》より更にひと登りすると、黒い岩壁の間から眩いばかりの白布を掛ける『五竜瀑』最大の滝の《竜門ノ滝》が見えてくる。 落差25m位だろうか・・、渓谷の全ての水を落とすその様は迫力満点で、何とも印象的な滝である。
落差最大の滝・竜門ノ滝は
渓流の全ての流れを垂直に
叩き落とす迫力満点の滝だ
だが、残念な事に遊歩道からだと角度が悪く、滝の全容が見えないばかりか、滝つぼも迫り出した岩に隠されて望む事ができない。
これ以上行くと
転落しかねないので退散したよ
沢に下りたとしても、滝つぼまでは激しい飛沫によって常時濡れた岩場のトラバースとなり、それなりの靴装備が必要だ。 もちろん、直下に《白竜ノ滝》が迫っているので沢への落下は許されない。
ズック靴でアプローチに失敗し引き返した筆者本人がいうので本当である。
陽の光で滝壺が
エメラルドグリーンに輝く竜頭ノ滝
そして、最後の《竜頭ノ滝》。 樹木の隙間から日の光が滝つぼに優しく降り注ぎ、清涼感いっぱいの眺めだ。 この渓谷を遡上すると、きっと竜の流れがおりなす爽やかな情景に心を洗われる事だろう。
『五竜瀑』最上流の竜頭ノ滝は
エメラルドの水を湛えた
美しい滝壺を魅せる
最後の《竜頭ノ滝》から先は、鎖付きのルンゼの中を急登していくので、体力的に自信のない方は往路を引き返した方が無難だ。 この先は、流れ穏やかな渓流となって遊歩道から離れていく。
『五竜瀑』のある《竜ヶ岳峡》は
当時もそれなりに
探勝路の整備がされていた
下り道は左右2つに分かれていて、左(Aコース)を取ると安全に駐車場まで下り着く事ができる。
右(Cコース)は、沢の源頭である《竜ヶ岳》の支稜の岩壁を上下しながら大回りで下っていく。
急登と鉄ハシゴの大下りがあるので、一般行楽者向きではなさそうだ。 だが、新緑を見ながら下っていけるので、充実感はこちらの方に分がありそうだ。
一旦竜尾ノ滝のある
竜ヶ岳峡入口に戻って犬戻峡へ
さて、駐車場に戻って、更に奥に延びる林道へ車を走らせよう。 途中から未舗装道に変わる林道を約6km入っていくと、あずま屋の建つ《犬戻峡》の入口に着く。 こちらは、《竜ヶ岳峡》と違って駐車場がないので、車は邪魔にならぬよう林道の脇に止めておこう。 入口から、この渓谷最大の見どころである《犬戻ノ滝》までは850m。 所要で20分位であろうか。 道は桟道として整備されているので心配は要らない。
沢を遡行せぬ限り滝前には出れないが
エメラルドの滝壺を持つ
無名滝というには惜しい滝が望める
途中に前座の無名滝(落差30mで広い滝つぼありの立派な滝である)を見てから、300m程進むと、総落差70mの三段斜瀑・《犬戻ノ滝》が見えてくる。 “犬も後ずさりして戻る”という、その立派な岩壁は迫力満点だ。 要塞のような厳めしさと、落水の軽快さを上手にカメラアングルとしてまとめたい所である。
猟犬も後ずさりして退散するほど
峻険な岩崖を捩れ3段70mで
落とす大瀑・犬戻ノ滝
「この上にも滝が潜んでいる」との事だが、先を行くとなると峡谷源頭の山・寂地山 1337メートル の登山も絡んでくるので、この先は然るべき機会に譲りたいと思う。 帰りは、往路を忠実に戻る。
あれから訪ねてないなぁ
機会があればもう一度・・
※ この渓谷の探勝は約20年前なので、探勝路の整備が進んで、現状は記述と異なる事
が十二分に考えられます。 その点は悪しからず。
前記事バナー下の続き
:
何度もワテが言うように
災禍となった元凶を放置・・
いや・・そんな『敵』を崇めたり
優遇したりしているうちは
『武漢ウイルス』災禍及び
チョンによる日本の国の侮辱と反日棄損は
永遠に終わらないだろうね
災禍の元凶であるウイルスを
撒き散らしたシナや
日本の国に在日チョンを招き入れた
チョンの背乗り天皇ヒロヒトの
一族である天皇・皇族共
コレの正体を暴いてシナには
世界的な武力制裁で滅ぼさない限り
チョンの背乗り天皇・皇族へは
チョンたる正体を暴いて
チョンへの追放が成されない限り
小手先だけの対応では感染拡大の
『下げ止まり』が手一杯だろうね
その状況で『オリンピック』という外国人の
止めどない流入を招く感染拡大必至の大悪手をすると
日本も感染爆発に巻き込まれかねないよ
またワクチンも一定の効果はあるだろうが
シナによる変異ウイルスの開発・製造を
食い止める事ができない限り
「イタチごっこ」となるだろうね
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No Subject * by ねむろ大喜
人はなぜ滝が好きなんでしょうね^^)ダムも好き
Re: No Subject * by 風来梨
hanagonさん、こんばんは。
同じく、月日は流れ・・
寂地峡は、私も20年前に訪れて以来議無沙汰です。 匹見峡も冬にいった15年前から途切れています。
今、メインサイト『日本百景』の校正をしてますが、自分の書いた記事を見ると、無性に旅にでたくなります。
同じく、月日は流れ・・
寂地峡は、私も20年前に訪れて以来議無沙汰です。 匹見峡も冬にいった15年前から途切れています。
今、メインサイト『日本百景』の校正をしてますが、自分の書いた記事を見ると、無性に旅にでたくなります。
Re: No Subject * by 風来梨
ねむろ大喜さん、こんばんは。
身体的には、-イオンを吸い込んで、身体を老化させる活性酸素を還元させる効果があります。
つ・ま・り・・、若返る訳ですね。
私もダムは好きで、よく訪ねてますよ。 北海道の雨竜沼ダムから東北・田子倉ダム・黒部ダムとか・・
身体的には、-イオンを吸い込んで、身体を老化させる活性酸素を還元させる効果があります。
つ・ま・り・・、若返る訳ですね。
私もダムは好きで、よく訪ねてますよ。 北海道の雨竜沼ダムから東北・田子倉ダム・黒部ダムとか・・
いつか訪れてみたいと思いつつ月日は流れ。。